歴史を訪ねる旅

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近江神宮

近江は畿内ではない。当時の近江は飛鳥に住まう人にとっては「片田舎」という認識だったろう。 王権の中枢を置く地として大津宮は異例といえた。 『日本書紀』はこの遷都が歓迎されず、諷諫する者多く、あげつらった流行り歌が流布し、毎日毎夜放火がおこっ...
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近江大津宮錦織遺跡

宮跡の所在については江戸時代より諸説があり、論争が続いたが、昭和49年からの発掘調査により錦織がその中枢地区であることが確定的となった。 まるで宅地分譲住宅で売れ残った区画地のような空き地が、史跡公園になっている。 住宅街の中で肩身を狭くし...
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新羅明神像(国宝)を安置する新羅善神堂

それは弘文天皇陵の目の前にある。 いきなりうっそうとした森が現れる。 これがなんとなく不思議な感じがする空間となっている。 普通の森ではなく、神社や寺の参道とも少し違う。 神聖な感じではなく、なんとなく捨て置かれて荒れている印象を受けた。 ...
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弘文天皇 長等山前陵

近江遷都から4年後に天智天皇崩御、その翌年に起こった壬申の乱で、天智天皇の子、大友皇子は大海皇子に敗れて自殺、近江朝廷はわずか5年で崩壊。 陵入り口に立つ案内碑、弘文天皇陵へ続く道は細い一本道だけで、とてもわかりにくい。 観光施設ではないの...
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大津市歴史博物館

大津京の歴史を訪ねるツアー、まず大津市歴史博物館で予備知識を。 歌川広重の近江八景や江戸時代の大津の宿場の賑いを復元した模型をはじめ、数々の復元模型やイラスト、映像などによって分かりやすく解説されているが、館内はすべて撮影禁止。 姿勢が後ろ...
京都府

京都 西山 善峯寺

山号は西山。西国三十三所第20番札所。善峰観音宗(天台宗系単立)。 桜や紅葉の名所になっているとともに境内各所から京都市街、比叡山を一望できる。 急な階段を登り切ったところが東門。 かなり急勾配の石段の参道を上がると、大きな「山門(仁王門)...
京都府

西山の大仏 乗願寺

楊谷寺へ向かう峠道から別れ、峠を越えた山間の浄土谷に、乗願寺(じょうがんじ)はある。 号は浄土山。 本尊の「阿弥陀如来坐像」は、大仏(おおぼとけ)、浄土谷の大仏、西山の大仏ともいわれ、京都府下でも数少ない大仏の一つ。 平安時代後期作、定朝様...
京都府

独鈷水(おこうずい)の寺 楊谷寺

楊谷寺(ようこくじ)は京都府長岡京市にある西山浄土宗の寺院。独鈷水の寺として、また近年は紫陽花の寺としても知られている。 通称柳谷観音(やなぎだにかんのん、楊はヤナギ)。 参道を奥に進むと石段があり、これを上ると『立願山』の額のかかった「山...
大阪府

継体天皇の真の陵墓?高槻市・今城塚古墳古代歴史館 訪問記

造今城塚古墳は営時の6世紀前半では最大級の古墳。 宮内庁の治定は受けていないが第26代継体天皇の真の陵とする説が有力で、発掘調査が可能な大王陵になる。 古代体験ミュージアムとして2011年(平成23年)4月に開館。 シンボルマークは古代船、...
北陸

お初さんの眠る 小浜 常高寺

常高院(お初)は「もし、将来国替えがあっても常高寺だけはこの若狭の地に、留めおいて下さい」と遺言に残している。 本名は浅井 初(あざい はつ)、一般に「初」の呼び名で知られる。 また、幼名は御鐺(おなべ)、於那。浅井三姉妹の一人。 常高寺(...
京都府

閑院宮跡

閑院宮(かんいんのみや)は、四世襲親王家の一つで、江戸時代中期に東山天皇の皇子、直仁親王が創設した宮家。 2代直仁親王の王子祐宮が後桃園天皇の崩御に伴い践祚して以来、閑院宮系の血統が現在の皇統となっている。 京都御苑は百日紅が花盛り、閑院宮...
京都府

平清盛が母祇園女御を祀る厳島神社

平清盛が母祇園女御のため厳島神社の神を祀ったのが始まり。 社前の石鳥居は笠木が唐破風で京都三珍鳥居の一つ。 社伝によれば、安芸国厳島社を崇敬した平清盛が、摂津国兵庫津に築島(経が島)を造成した際に、同島に社殿を構えて厳島社を勧請し、後に清盛...