歴史を訪ねる旅

歴史を訪ねる旅

眼の地蔵菩薩 木之本地蔵院

伝承によれば、天武天皇の時代(7世紀後半)、難波浦(大阪府)に金光を放つ地蔵菩薩像が漂着し、これを祀った金光寺を難波の地に建てたのが始まりという。 その後、現在の木之本に移転する経緯については2つの異なる伝承がある。 一つの伝承は奈良・薬師...
大阪府

観心寺 雨中の散策

伝承では、大宝元年(701年)、役小角(役行者)が開創し、当初、雲心寺と称したとされる。 その後、大同3年(808年)、空海がこの地を訪れ、北斗七星を勧請したという。 これにちなむ7つの「星塚」が現在も境内に残る(なお、北斗七星を祭る寺は日...
大阪府

我が国 最小の塔 慈眼院の多宝塔

南北朝の正平8年(1353年)、戦火を受けて焼失。その後、後村上天皇と後亀山天皇の勅命により再興された。 慈眼院の位置する日根荘(ひねのしよう、日根野荘)は、五摂家の1つである九条家の荘園であった。 文亀元年(1501年)から4年間、前関白...
大阪府

孝恩寺(観音寺)釘無道

国宝に指定されている観音堂は、もとは「観音寺」と称し、孝恩寺とは別個の寺院であった。 旧・観音寺は「和泉名所図会」のような近世の文献には「木積観音」(こつみかんのん)とあり、奈良時代の神亀3年(726年)、行基による開基と伝える古寺。 現存...
歴史を訪ねる旅

花に包まれて

桜の時期に石山寺を訪れた、伝承では、寛弘元年(1004年)、紫式部が当寺に参篭した際、八月十五夜の名月の晩に、「須磨」「明石」の巻の発想を得たとされる。 袿(うちき)姿で物語の構想を練る紫式部。 後ろにちょこんと顔を出しているのは、娘の賢子...
大阪府

三十三石仏 延命寺

延命寺は大阪府河内長野市の真言宗御室派の寺院。 山号は薬樹山。 弘仁年間(810年~824年)、空海が地蔵の石仏を刻んで本尊としたのが当寺の始まりとされる。 寛永16年(1639年)に、この地に生まれた浄厳が伽羅山延命寺に寺号を改め中興する...
京都府

金運/良縁/厄除け/学業/芸能のパワースポット

社名の「車折」については、ある人が牛車に乗ったまま社前を通った所、突然車が裂けてしまったためとも、後嵯峨天皇の大堰川遊幸の際、社前で突然車が前に進まなくなったので、不思議に思って社の者に問うた所、頼業公を祀ると答えがあったので、還御の後に「...
京都府

安産守護のお社 月読神社

一般にツクヨミ(月読尊)は、『古事記』『日本書紀』の神話においてアマテラス(天照大神)の兄弟神として知られるが、月読神社祭神の神格はその記紀神話とは別の伝承で伝えられた月神であると考えられている。 『日本書紀』顕宗天皇3年2月条における月読...
歴史を訪ねる旅

修験の道

修験道は、飛鳥時代に役小角(役行者)が創始したとされるが、役小角は伝説的な人物なので開祖に関する史実は不詳。 明治元年(1868年)の神仏分離令に続き、明治5年、修験禁止令が出され、修験道は禁止された。 里山伏(末派修験)は強制的に還俗させ...
北陸

福井に継体天皇を訪ねる

越前市花筐公園に立つ岡太神社。 迹王の餅神事 毎年九月十三日(現 十月十三日) 未明に行われる神事で、数十の大半桶に盛った餅を積んで献る。  これは、男大迹皇子が潜龍時代に、郷民を愛育撫恤し給うたというその厚徳に酬い奉らんとして餅をついて皇...
大阪府

羅漢像に会える興禅寺

興禅寺は、行基が開いたとされる曹洞宗の寺院。 南海高野線美加の台駅を下車して、徒歩10分ほどの静かな場所にある。 伝承によれば行基により創建され、神護景雲元年(767年)に古稱陀洛山 神宮寺または大乗院と称し、上宮神(現在の赤坂上之山神社)...
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ウサギの神社 三尾神社

ウサギの神社としてウサギ好きの間ではちょっと知られた神社がある。 滋賀県大津市の三井寺の入り口に建つ三尾神社(みおじんじゃ)だ。 三尾神社の祭神はイザナギともいい、三尾明神ともいう。 途中で三井寺に取り込まれてしまった関係で、イザナギと三尾...