都会の秘境!? 淀川の終点『矢倉緑地公園』

大阪府
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秘境とは少々オーバーな。

しかしだけでも簡単に行けるところではないのでやはり秘境だ

以前から行こうと思いながらちょっと距離があるので渋っていた。

阪神なんば線「福駅」からスタート。

もともとは、神崎川と新淀川を結ぶ大野川、および中島大水道であった。
このため、交差する道路とはほぼ完全に立体交差が施されている。

大野川緑陰道路は、神崎川から分岐して新淀川に流れる延長約₆キロ、幅約30メートルの川でした。

明治末期から大正時代にかけて大野川沿岸に工場が立ち並び、河川汚濁がひどくなって、次第に河川機能を失うようになりました。

そのため、昭和30年(1955)ごろから埋め立てられ、昭和46年(1971)からは遊歩道と自転車専用道路が整備された緑陰道路の工事が行われ、昭和54年(1979)に全道が完成しました。

歩行者専用道路と自転車専用道路に分離され、ほとんどの場所で自転車道2レーン、歩行者道2レーンの計4レーンの構造になっている。

新緑に包まれた気持ちの良いウォークです。

大阪市は埋め立てに先立つ1968年3月、川を埋め立てた跡地に高速道路を建設する計画を発表した。

しかし西淀川区では当時すでに、公害問題・大気汚染問題が深刻な社会問題になっていた。

そのため「公害がさらに悪化することにつながる」として、高速道路建設計画に反対する住民運動が起こった。

運動の中で住民らは、大野川を埋め立てた跡地を緑地帯にするよう求めていた。

住民の声を受けて大阪市は高速道路建設計画を白紙撤回し、大野川緑陰道路が建設されることになった。

住吉神社

神社創建明暦2年(1656)。
当神社のある「福村」は正保元年(1644)、後光明天皇の時に開発された。

村人は主として漁業を業としていたため、航海の安全と豊漁を願って、12年後の明暦2年(1656)に、神崎川沿いのこの地に宮地を築き、殿舎を建て、住吉大神を勤請し、奉ったのが、当社の始まりである。

以来、海の守護神として、また、当村の氏神として信仰をあつめているそうだ。

西島水門

この水門は、神崎川と淀川を繋ぐために、設けられている。

神崎川との分岐点にある出来島水門とを通過して、西島川1.49kmを航行できる。

そのための船溜まりが、この西島水門のわきにあって、何隻かの小型船が繋留されている。
 
何隻かの船の航行を確保するための水門設置は、堤防を巡らせてしまうことに比べると、後々のメインテナンスを考えると、無駄なように思えるのだが、必要なのだろうか。

福漁港(福の舟溜まり)が見えます。

大阪市内に残る漁港の1つです。
これは堤防の内側にあります。

淀川とは、水門を通じて行き来します。

矢倉緑地の周りはウインドサーフィンの人でいっぱいだった。



釣り人とサーファー、どちらも万人向けの遊びではない。

それにしても寒そうだなぁ。

新淀川を渡っている橋は阪神高速湾岸線。
左手は舞洲。


曇りがちの天候で風も少々きつく肌寒く感じる。

猫も寒そう。

矢倉緑地

淀川沿いの道を河口の方向に足をのばすと、先端に矢倉緑地があります。
このあたりは京都・下立売の鍵屋・矢倉九右衛門が西島新田(出来島の西のあたり)の中野清芳とともに安永₅年(1776)に開発した矢倉新田です。

矢倉新田は度重なる高潮の被害を受け、淀川の大改修工事ではほとんどが河川敷になりました。

現在、淀川と神崎川にはさまれた西端が矢倉緑地となっています。

矢倉緑地は昭和₉年(1934)に第₁室戸台風で水没した田畑を埋め立てた土地で、平成12年(2000)に開園しました。

水に触れ合うことができる潮だまり。
隣の淀川とトンネルで繋がっていて、満潮だと小魚が入ってくることもあるそうです。

市内ではめずらしく自然石で海水面と接する公園で、潮溜まりがあり、小魚が泳ぐ様子が見えます。

渡り鳥の滞留地になっており、カルガモやユリカモメが見られます。
大阪湾に沈む夕陽が美しく見えます。

向かいの高架橋は阪神高速5号湾岸線です。

矢倉緑地の南側、大阪湾の沖合いには高速道路の大阪5号湾岸線が走っています。

写真右端側には中島料金所やPAがあります。

干潟にやってくる野鳥の観測所です。
穴から覗けるようになっています。

季節によって色々な種類の鶏がやってくるようです。
観測所の作りは南港の野鳥園と同じ。

阪神淡路大震災の時に、大幅な地盤沈下でコンクリート護岸が水につかってしまい、 陸だった部分に土砂が堆積して、自然に干潟ができてこうなったようです。

大阪市は海に面しているが過去に何回も高潮の被害を受けている。

その災害を防ぐため大阪市の海岸や川の堤防は大阪湾の平均海水面より5.7~7.2mの高さになるように堤防が築かれている。

ところがこの緑地は堤防の外側に位置する。

新淀川と神崎川の河口の間にあるのだが、海に面しているのに護岸がない。

護岸のない場所は大阪市ではここだけだそうだ。

丘の上に東屋がある。

家族が食事をしていました。

広い駐車場もあり、多くのの車が駐車していました。
それにしても万人向きではないな、やはり秘境か。

しかし、子供たちに川の終わりをちゃんと見せてやりたいな。

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