紅葉の穴場 浄住寺

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近年まで完全非公開だったが、2015年4月25日、精浄文化研究部主催の企画以来、公開される機会が増加した。

~洛西の黄檗建築と紅葉の参道~

苔寺や鈴虫寺、地蔵院「竹の寺」に程近く、参道石段の紅葉が美しい葉室山浄住寺は、弘仁元年(810)、嵯峨天皇の勅願寺として開創され、公家の葉室家の菩提寺として栄えた古刹。

近年は秋の紅葉シーズン(11月~12月)の一部期間を有料の特別拝観期間とされており、本堂や方丈の内部が解放されます。

上記以外の期間は、山門が開いていれば境内を無料で自由に拝観できます。

長い参道を落ち葉を踏みしめながら進みます、前方にわずかに見えているのが本堂です。

流石に見頃は過ぎていますが参道の散りモミジはきれいです。

このように日光が遮られている分、紅葉は遅れます。

それでもあちこちまだまだ紅葉が見れます。

四方竹は中国が原産とされる竹の一種で、茎の断面が丸みを帯びた四角になる事からその名が付けられたと思われます。

このたけのこは秋から冬にかけて生えてくる季節外れのタケノコで、冬の間は葉を広げず春になって気温が上がると枝を伸ばし葉を茂らせます。

紅い紅葉が目立っています。

地べたに座り込んで作業されています、手元を見ると非常に細かな作業をされていました、思わず大変な作業ですねと声をかけてしまいました。

後ろを振り返ると歩んできた参道、まだ観光客の姿は見えません。

きれいな散りモミジに視線が向いてしまいます。

寺伝によれば、810年(大同5年、弘仁元年)に嵯峨天皇の勅願寺として創建されたといい、円仁(慈覚大師)を開山とする。

当時は常住寺と号した。

1261年(弘長元年)公卿葉室定嗣が中興し、浄住寺と改められた。

中興開山は奈良西大寺の叡尊。葉室家の菩提寺として栄えた。

1333年(正慶2年)4月の六波羅探題軍と千種忠顕率いる後醍醐天皇軍の戦乱により全焼した。

1467年(応仁元年)から1477年(文明9年)の応仁の乱の兵火で荒廃し、1567年(永禄10年)にも全焼した。

1687年(貞享4年)葉室頼孝の開基、黄檗宗の僧鉄牛道機を中興開山として再興され、黄檗宗の寺院となった。

1689年(元禄2年)葉室孝重による再興という説もある。

1697年(元禄10年)に現在の本堂や寿塔が再建された。

方丈は伊達綱村による寄進で、幼少時の遺館。 明治時代には一時無住となり衰微したが復興された。

2006年(平成18年)に1333年(正慶2年)2月作成の浄住寺境内絵図が、 2007年(平成19年)には1591年(天正19年)8月2日付豊臣秀吉寺領安堵状ほか4点の中世文書が発見された。

2010年(平成22年)開山鉄牛道機遺掲の石碑が境内に建立された。

中世、栂尾等に並び、葉室の茶は評価が高かった。

[2]宇治橋修繕と十三重石塔建立に伴う、宇治茶の振興をすすめた叡尊の影響による。

境内には今でも数多くの茶ノ木が生育している。浄住寺の檀那である葉室家主導のもと、寺院関係者による茶摘みが毎年5月上旬に行われ、瑞芳菴流煎茶道関係者によって度々振る舞われている。

方丈襖絵には八田虎州筆『琴棋書画図』が飾られているが、その中には煎茶を喫する様子も描かれている。

また、方丈を寄進した仙台藩主伊達綱村は、交友関係から煎茶を嗜んでいた[5]。

そもそも、日本に煎茶の文化を持ち込んだのは黄檗禅であり、浄住寺と茶は深い関係にある。

瑞芳菴流煎茶道の第三世・大田和博仙家元は、この浄住寺で修行していたこともあり、そのため毎月瑞芳菴流煎茶道の教室が開かれたり、呈茶を担ったりしている。

参道の脇道には、亀甲竹(きっこうちく)と呼ばれる竹が自生していました。

その名の通り節の模様が亀の甲羅のような形をしている面白い竹で、日本で良く見られる孟宗竹(もうそうちく)の突然変異種なんだそうです。

京都では京銘竹(きょうめいちく)と言う伝統工芸品があり、この亀甲竹を火であぶって磨いたものは特に高級な竹材として珍重されているんだとか。

浄住寺のある洛西は竹の産地です。

時代劇水戸黄門の杖にも使われた亀甲竹、四角い形の四方竹が見られます。

どこか人の顔に似てませんか。

参道の突き当りにある建物が、本堂(ほんどう)です。

江戸時代の1697年の再建で、京都市指定・登録文化財です。

本堂の扁額には大きな「祝國」の文字が見て取れました。

このお寺の黄檗宗としての中興の祖である鉄牛道機(てつぎゅうどうき)の筆なんだとか。

中国ゆかりの禅の教えである黄檗宗らしく、本堂の外観はどことなく中国風の雰囲気を醸し出していました。

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