京都・嵯峨野の宝厳院の前に嵐山羅漢という珍名所があります。
宝厳院の呼び掛けで、日本各地の個人や企業がそれぞれ思いを石仏に託し奉納されたものが、「嵐山羅漢」で阪神・淡路大震災以降に建てられ始めました。
羅漢とはお釈迦様の弟子で、修行を完成して尊敬するに値する人、悟りを得た人を指し、元々は「阿羅漢(あらはん)」と言って羅漢(らかん)は略された呼び方。
原始仏教・部派仏教において阿羅漢は、修行者の到達し得る最高位である。
学道を完成してこれ以上に学ぶ要がないので阿羅漢果を無学位(むがくい)という。
それ未満の、不還果(ふげんか)・一来果(いちらいか)・預流果(よるか)を「有学位」(うがくい)という。
仏教では、阿羅漢でない者が、自分が阿羅漢でないことを知っていながら、故意に阿羅漢を名乗ることを「大妄語」とし、最も重い波羅夷罪を科して僧団追放の対象とした。
中国・日本では仏法を護持することを誓った16人の弟子を十六羅漢、第1回の仏典編集(結集:けちじゅう)に集まった500人の弟子を五百羅漢と称して尊崇することも盛んになった。
十八羅漢とは十六羅漢に加えて慶友・賓頭廬(びんずる)の2人か、または、大迦葉・軍徒鉢歎(ぐんとはつたん)の2人を加えた18人の羅漢を指します。
経典によって追加される羅漢に差異があるようです。
興味のある人は書物で見比べてみるのもいいでしょう。
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