時代劇などで知られる俳優大河内傳次郎が別荘として造営した回遊式庭園。
入場者には抹茶と茶菓子のサービスがある。
茶菓子は「大河内山荘」と刻印されたモナカで、これは土産として販売もされている。
本来入場料1000円の処時節柄500円。
入口より庭園を見上げる。
中門(登録有形文化財)
庭園
東の嵐山、遠くは比叡山、西の保津峡を借景にした回遊式であり庭師広瀬利兵衛とともに造営を行った。
大乗閣(登録有形文化財)
寝殿造、書院造、数寄屋造など日本の住宅の伝統的様式を合わせ取り入れた建物で傳次郎の構想に基づき数寄屋師の笛吹嘉一郎が施工した。
昭和9年(1931年)、傳次郎34歳のとき、当時長期保存が難しかったフィルムに対し永く消えることのない美を追究するため自身で設計しこの庭の造営を始めた。
映画出演料の大半を注ぎ込み64歳で亡くなるまで30年の歳月をかけてこつこつと作り上げたものである。
場所は小倉百人一首でも知られる小倉山の南東面、嵐山公園(亀山公園)に挟まれた約2万平方メートルの荒地であったところに位置している。
資料館をのぞく、代表作の「丹下左膳」、「姓は丹下、名は左膳」の名ゼリフで一世を風靡した伝説の時代劇ヒーロー・丹下左膳。
右目には大きな刀傷、おまけに右腕がない隻眼隻腕。
ドクロの紋を染め抜いた黒襟白地の着物、下には女物の派手な長襦袢。
素浪人忠弥
槍一筋の風喜児・丸橋忠弥が、浪人弾圧の圧政の中で正義と幸福を求めながらも、遂に由比正雪の一味に加担して、幕府反逆の狼火を上げる無血悲壮篇。
傳次郎の別荘であった当時は、高峰秀子・片岡千恵蔵・山田五十鈴・京マチ子といった傳次郎の共演者たちが山荘に招かれている。
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