なのでもし午後からの散策であればこの逆をたどって、鳥居本までバスで行ってしまい、嵐山駅のほうに戻ってくるコースのほうがよいかもしれません。
平野屋さんは、江戸時代は鮎問屋として営み、14代続く老舗です。
400年の歴史を感じさせる茅葺屋根は鮮やかな緑の苔に覆われています。
愛宕神社「一の鳥居」
昔の愛宕詣のための茶店、鮎料理つたや。
愛宕神社「一の鳥居」前の平野屋からゆるやかな坂道をくだります。
電線や電柱等の人工物が目に入らず、平安期さながらの風雅な景色が楽しめます。
奥嵯峨野は、嵐山のように一か所に集中しているのではなく、広範囲に大小様々なスポットが点在する地区です。
二尊院付近、桜が咲き始めています。
小倉池脇の静かな小径。
「アイトワ人形ギャラリー」。
コースから見える位置に可愛い人形(制作 森小夜子さん)が飾られることもありますので見つけてみて下さい。
カフェを併設していますので人形を眺めながら休憩するのもよし。
嵐山の風情にとけこむように佇むのがトロッコ嵐山駅です。
改札から咲き始めた桜を望む。
竹林の道は相変わらず人が多い。
「雨中嵐山」詩碑
保津川に面した公園の南の入り口に中華人民共和国の国務院総理を務めた周恩来が、京都留学中に嵐山で作ったと言われる「雨中嵐山」の詩を刻んだ石碑がある。
中国の要人が関西を訪問した際にこの碑を訪れることが多く、中国人観光客の訪問も多い。
雨の中、二度、嵐山に遊ぶ。 両岸の青い松が幾本かの桜を挟んでいる。
その尽きるところに、ひとつの山がそびえている。
流れる水は、こんなにも緑であり、石をめぐって人影を映している。
雨脚は強く、霧は濃く立ちこめていたが、 雲間から一筋の光が射し、眺めは一段と美しい。
人間社会のすべての真理は、求めれば求めるほどあいまいである。
だが、そのあいまいさの中に、 一点の光明を見つけた時には、さらに美しく思われる。
山の斜面に咲き始めた桜が美しい。
関連記事