山号は魚山、本尊を阿弥陀如来とし、実光院とともに大原寺勝林院の僧坊の一つ。
天台宗の三門跡寺院の1つである三千院の参道奥にある。
晩秋に訪れた、山門を入るとカリンの実が冬の寒さに震えている。
書院の柱や鴨居を額に見立てて鑑賞する額縁庭園、樹齢約700年の「五葉の松」は京都市天然記念物であり、三上山(近江富士)を象ったとされている。
高浜虚子はこの松を「大原や 無住の寺の 五葉の松」と詠んだ。
「立ち去りがたい」庭だ。
竹林の庭園がじつに清々しい。
2005年(平成17年)3月には枯山水庭園の宝楽園が完成した。
庭園作家の園冶(えんや)が造園し、山形県や長野県などから約300トンの石を運んでいる。
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