天王寺7坂めぐり ⑤口縄坂


天王寺区下寺町2丁目から夕陽丘町にかけて東西にのびている坂で、東側(夕陽丘町)の標高が高くなっており、途中は石畳の階段になっている。

前後の道はそのまま西側は松屋町筋、東側は谷町筋(地下鉄四天王寺前夕陽ヶ丘駅付近)につながっている。

「口縄」とは大阪の古い言葉で「蛇」のことであり、坂の下から道を眺めると、起伏が蛇に似ていることからそう呼ばれるようになったとされている。

南側に織田作之助の文学碑があり、彼の著書である『木の都』の一節が刻まれている。

また、織田作之助が七坂の内、一番愛した坂でもある。

口縄坂は寒々と木が枯れて白い風が走っていた 私は石段を降りて行きながらもうこの坂を登り降りすることも当分あるまいと思った 
青春の回想の甘さは終わり 新しい現実が私に向き直って来たように思われた 
風は木の梢にはげしく突っ掛ていた

織田作之助「木の都」より

行き暮れてここが思案の善哉かな
大黒橋から道頓堀川を眺める。 太左衛門橋 橋の名は橋の東南角で歌舞伎の小屋を開い … 続きを読む →

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