2月堂の夕日の撮影を終えて登楼を降りていると突然猫が横切ったのです。
一番最後に降りたのでもう誰もいないと思い移動を始めたらしい。
見るとかわいい子猫ではないか。
今度は鹿の群れです。
裏参道を降り大極殿の角を左に曲がったところ。
ちょうど2月堂への参道、鹿がねぐらへ帰る群れと出くわしたのです、40~50頭はいたでしようか。
唖然として見送った。
大極殿、誰もいない、きれいなブルーの中を急ぐ。
前方には南大門、二人連れがゆく。
振り返ると大極殿、ブルーの中に浮かぶ。
南大門、奥に大極殿が闇に浮かぶ。
東大寺境内の重要なランドマークとも言える「南大門」ですが、その歴史は大仏殿等と同じく「奈良時代」にまで遡ります。
但し奈良時代から建設されていた門は平安時代中期の応和2年(962年)8月に台風の被害を受け倒壊し、200年以上経過してから鎌倉時代の正治元年(1199年)に東大寺中興の祖として現在も広く知られる「重源」が指揮を取る中で復興されたものが現在の南大門となっています。
闇に浮かぶ吽形像。
素晴らしいコントラスト。
正面から見て門の左側には阿形像、右側には吽形像が安置されていますが、これらは鎌倉時代の天才的仏師(仏像を造る職人)である運慶が指揮をとり、快慶らとともに彫り上げたもので、門が完成した後、建仁3年(1203年)にわずか69日間の製作期間で造り上げられたと言われています。
なお、夜間には阿吽も含め周辺がライトアップされ、運慶らの「才能」をひときわダイナミックに鑑賞できます。
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