古民家を訪ねて 大和高田市の民家 旧鹿沼家住宅(指定文化財)


大和高田市永和町に所在していた町屋で、建築年代は文化9年(1812)の「請取普請状」が現存し、構築手法上からもこの時の建築と判断されます。

旧横大路(長谷街道)の北側に居を構え、米屋治兵衛を名乗り、代々米屋を営んでいたと伝えられている。

二階に出格子を有するこの主屋は、県内では最も古い例です。

土間の間仕切りに、米屋ののれんが。

中へ入ってすぐ右側にあったのが、この計り。

桁行9.2メートル、梁間8.6メートルの切妻造り二階建てで、屋根は桟瓦葺き、表の角太格子、二階の出格子、両端の袖壁などに町屋建築の特徴がよくあらわれています。

内部は左半分を居室とし、長四畳四間取りとし背後に仏間を設けています。

近世の宿場や商業の町として栄え、旧横大路(長谷街道)と下街道の主要路が交差した場所に建てられていました。

鹿沼治三郎様から寄贈を受け、民俗公園に移築復原され、昭和54年に完成。

右半分は通り土間で、しもみせを設け、奥にかまどを築きます。

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