久米寺

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山号は霊禅山(れいぜんさん)、真言宗御室派仁和寺別院。

久米仙人による開基伝承は『扶桑略記』『七大寺巡礼私記』などのほか、『今昔物語集』巻十二本朝仏法部にも収録され、『徒然草』にも言及されている著名な話。

それによると、吉野・龍門寺の久米仙人は仙術で空を飛べるようになったが、ある日空を飛んでいる時、川で洗濯をしている女のふくらはぎに見とれて法力を失い、地上に落ちてしまった。

久米仙人はその女とめでたく結婚。
その後は普通の俗人として暮らしていた。

その後、時の天皇が遷都を行うことになり、俗人に戻った久米仙人は遷都のための工事に携わる労働者として雇われ、材木を運んだりしていた。

ある日仕事仲間から「お前も仙人なら、仙術を使って材木など一気に運んでしまったらどうだ」とからかわれた。

一念発起した久米仙人は7日7晩祈り続けた後、仙力を回復。

久米仙人の仙術で、山にあった材木が次々と空へ飛び上がり、新都へと飛んで行った。

これを喜んだ天皇は久米仙人に免田30町を与え、これによって建てたのが久米寺であるという話。

山門を入ると真正面に、かつての塔が建っていた礎石群が姿を現す。

この場所に五重塔が建っていたのか、はたまた巨大な多宝塔が建っていたのか、その謎は深まるばかり。

現在の多宝塔周辺の礎石群や、出土した瓦などから推察すると、7世紀後半には既に久米寺は存在していたと言われる。

かつては金堂、観音堂、御影堂、多宝塔などの伽藍が建ち並ぶ大寺院であったことがうかがえる。

久米寺に鯰(なまず)の奉納額がみられ、古く、久米氏族が鯰をトーテムにしていたといわれる。

異彩を放つ黄金の大日如来像。

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