ハロウィン考

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秋とともに街のあちこちでハロウィンの飾りを目にする。

クリスチャンでもないのにクリスマスを祝い、バレンタインには義理チョコを配りまくる。
日本人は悪く言えば節操がなく、よく言えば柔軟な国民性を持っているのか。

ハロウィンとは毎年10月31日に行われる、古代ケルト人が起源と考えられている祭のこと。

もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事であったが、現代では特にアメリカ合衆国で民間行事として定着し、祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっている。

カボチャの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習などがある。

文化圏によってかなり扱いが異なっている。
興味を示している地域と、興味が無くほぼ無視している地域がある。

現代でハロウィンが大々的に行われているのは主に英語圏であり、例えばアイルランド・イギリス、およびイギリスが進出・侵略して植民地化するなどして「イギリス帝国」の一部に組み込みイギリス流の文化を広めた場所(アメリカ・カナダ・ニュージーランド、そしてオーストラリアなど)に広まっている。

カトリック信者の多いラテン系諸国(すなわちローマ帝国時代にラテン語が広まり、その後、口語ラテン語の地域方言が歴史的に変化した言語が話されることになった地域)、主にイタリア・スペイン・ポルトガル・フランスおよび中南米諸国のブラジル・ペルー・アルゼンチン・コスタリカ・ニカラグア等々では、人々はハロウィンにほとんど興味を持っておらず、ほぼ無視している状況にある。

これらの国においては、諸聖人の日のほうが重要視されており、諸聖人の日を祝日に制定している国もある。

日本ではあまり馴染みのなかったハロウィンであるが、1990年代後半より始まった東京ディズニーランドのイベントを筆頭として、各地でのハロウィンイベントの開催が増えたこと、さらに2000年代後半より菓子メーカーが相次いでハロウィン商戦に参入したことなどを契機としながら、2010年代中盤にはソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及にも後押しされて市場規模が拡大。

同時期、店頭・街中でのハロウィン装飾が見られるようになったほか、特に20代の成人による仮装・コスプレのイベントとして日本式にアレンジされたハロウィンが行われている。

ただ、8割の人がハロウィンに関心を示していない、もしくは好まないというアンケート結果もある。

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