因幡一宮 宇倍神社

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宇倍神社は、鳥取県鳥取市国府町宮下にある神社。
式内社(名神大社)、因幡国一宮。

旧社格は国幣中社で、現在は神社本庁の別表神社

古代に清音で「うへ」神社と呼ばれたが、語義は不明。境内社の国府神社に合祀された「上神社」に由来するとする説もある。

祖神を祀ったとされる伊福部氏の居住したころが創建と思われる。

『因幡国伊福部臣古志』には伊福部氏の第16世、伊其和斯彦宿禰(いきわしひこのすくね)が因幡国造となり、成務天皇から賜った太刀等を神として祀ったとあるのが当社の創祀かもしれない。

吉田家本『延喜式神名帳』には、仁徳天皇55年、三百六十余歳の武内宿禰が因幡国の宇倍山中腹の亀金山に双履を残して行方知れずになったとある。

なお、本殿裏に残る2つの「双履石」は古墳の一部であり、後に武内宿禰に関する伝説がつくられたとされる。

当地は遺跡が多く、国府が置かれるなど、古くから因幡国の政治・文化の中心であり、当社も尊崇され、『延喜式神名帳』では因幡国唯一の名神大社に列し、同一宮とされた。承徳3年(1099年)、因幡守となった平時範が国府に初登庁した翌日に当社に参拝して奉幣や告文を行い、郡司からの利田請文を奉納したと知られる。

本殿

『二十二社註式』にある大化4年(648年)の創建以降、社殿はたびたび再建され、現在の本殿は明治31年(1898年)の再建。

正面三間側面二間の三間社流造の正面一間に向拝を縋破風で付け千木・鰹木を置く。

武内宿禰命は360余歳の長寿であったため長寿の神とされる。

明治32年(1899年)、神社で初めて拝殿が日本の紙幣の図案となり、その後も数度社殿や祭神が図案となったため、金運・財宝の神ともされる。

宇倍神社獅子舞(無形民俗文化財)

昭和34年指定。
因幡地方特有の麒麟獅子舞で山陰独特の獅子舞の原形を伝え、先導役の猩々と獅子の頭役、後役が各1名、太鼓・鉦鼓・能管からなる囃子方3名の計6名で構成され、「入座の曲」の調べにあわせて舞う。

舞は「三方舞」を本式とし、単調でゆるやかな動作は伎楽や能楽に近いとされ、現在は廃れた樗谿神社獅子舞を受け継いでおり、因幡に伝承される各神社の麒麟獅子舞の多くは、この影響を受けたとされる。

東には、中納言行平が百人一首に読んだ稲葉山がなだらかに連なり、南には因幡国庁跡や奈良時代の国司、大伴家持が万葉集に詠んだ歌碑があり、北には国指定史跡の鳥取藩主池田家墓所がある。

庭にはカラーが清らかに咲いています。

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