平等寺

平等寺は、奈良県桜井市三輪にある曹洞宗の寺院。三輪別所ともいう。
本尊は十一面観音である。かつては三輪明神(現・大神神社)の神宮寺であった。

「山の辺の道」らしい雰囲気が出てきたなと思ったら、すぐにコンクリート舗装の道に変わり、50mほど先にに急な石段が見えてくる。
平等寺の本堂の前にある赤門だ。

鎌倉末期から明治の廃仏毀釈までは、三輪明神の別当寺の地位にたっていた。

一方で、「大乗院寺社雑事記」には、興福寺が平等寺に御用銭を課していることが見られ、大和国の他の寺院同様、興福寺の末寺でもあった。

また、同時に修験道を伝えていたことから、醍醐寺との関係も保持していた。
そのため、内部に「学衆(興福寺大乗院)」と「禅衆(醍醐寺三宝院)」という、二つの僧侶集団が作られ、両者が共存する関係にあった。

室町中期には、禅衆と学衆が激しく争ったことも、「大乗院寺社雑事記」には描かれている。
明治の廃仏毀釈令により一時崩壊したが、昭和52年3月に復興した。

十六羅漢像。

大神神社所有の室町時代の絵図に描かれた二重塔を再現したも。

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平等寺へのアクセス、行き方歩き方

平等寺公式サイト

奈良県桜井市三輪38
0744-42-6033

JR桜井線「三輪」駅下車 徒歩10分
  (大神神社から南へ5分)