元林院町界隈

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猿沢池の南西に位置する元林院町は、かつて興福寺の別院元林院があったところといわれ、江戸時代には、仏画などを描いた竹坊という絵師が住んでいたことから絵屋町ともよばれた。

町内を流れる率川(いさがわ)にかかる橋は今も絵屋橋といわれている。

もちいどのセンターから入る横町には古い店も残る。

ちょっと波型の窓枠が見えたり、レトロな味わい。

元林院町に残る「絹谷家」は、もとは「萬玉楼」という芸者置屋さんだったそうだ。

建物は三棟の主屋からなっており、大正時代の数奇屋風・江戸時代の町家・明治初期の町家と連なっていて、中央の建物は1742年の建築。

奈良町で最も古い町家の一つ。

元林院は奈良町の一角として当然歴史は古く、さかのぼれば室町時代からの町。

花街としては歴史的には比較的近年で、明治初年度から5年あたりから始まり、最盛期は大正~昭和初期にかけて、奈良の花街としてはお隣の木辻よりも賑わいがあったらしく芸者置屋12軒あまり、芸妓さんは200人を超えていたという。

明治時代、大火災に見舞われる。元林院町と南接する南市町も被害を受けた。

町にある八王子四之室神社は八王子権現(素戔嗚尊御子神)および姫大神を祀っているが、このとき火災の火がこの社裏で鎮火したと言い伝えられており、現在も町内で管理されている。

ふるそうな酒屋さんもあったりレトロな雰囲気を持つ界隈だ。
散策のついでに立ち寄ってみるのもいいだろう。

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