鎌倉五山第三位 美しい参道の寿福寺

寿福寺(じゅふくじ)は、神奈川県鎌倉市扇ヶ谷にある臨済宗建長寺派の寺院。
鎌倉五山第3位の寺院である。

山号を亀谷山(きこくさん)と称し、寺号は詳しくは寿福金剛禅寺という。
源頼朝が没した翌年の1200年(正治2年)、妻の北条政子が葉上房栄西(明庵栄西)を開山に招いて創建した。

境内は「寿福寺境内」として1966年(昭和41年)3月22日、国の史跡に指定された。

寿福寺惣門の前に「壽福金剛禅寺」の寺号標石が立つ。

もともと現在の寿福寺のある付近は、奥州に向かう源頼義が勝利を祈願したといわれる源氏山を背にした、亀ヶ谷と呼ばれる源氏家父祖伝来の地であり、頼朝の父・源義朝の旧邸もこの地にあった。

1180年(治承4年)初めて鎌倉入りした頼朝は、ここに館(幕府)を構えようとしたが、すでに岡崎義実が堂宇を建て義朝の菩提を弔っていたことや、土地が狭かったため、当初の計画を変更したといういきさつがある。

惣門の右には「源 實朝をしのぶ」石碑。
源 実朝(1192~1219)生誕八百年を記念し平山郁夫の筆による題字及び波千鳥図が
刻まれています。

征夷大将軍としてはじめて右大臣(父もなれなかった)になった実朝は、12歳で将軍になり、14歳の時、12首の歌を作ってから和歌の世界(藤原定家と交流)へ傾斜していきます。

その後、25歳の時、中国の宋へ渡る計画(陳和卿設計)を立て、船ができたのに浮かばなかったという。

右大臣になって鶴岡八幡宮に参詣した際、兄(頼家)の子供(公暁)に刺されて亡くなります。
享年28歳でしたから若すぎました。

寿福寺は特別公開の時期を除いて中門までしか公開されていませんが、鎌倉五山第3位の名にふさわしい風格を漂わせています。

鎌倉で最も美しいと言われる石畳を惣門から覗き見る。

惣門を入って、参道を歩いてゆきます。
鎌倉で最も美しい参道とも言われています。
向こうに見えるのが中門です。

中門から眺めるだけですが、向こうに非公開の仏殿が見えます。
江戸時代中期から後期にかけてつくられたものです。
なかには釈迦三尊像が安置されています。

さらにその奥のやぐら(鎌倉地方特有の横穴式墓所)には、北条政子と第三代将軍源実朝の墓と伝わる五輪塔がある。

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寿福寺へのアクセス、行き方歩き方

住所:鎌倉市扇ガ谷
電話:0467-22-6607

鎌倉駅徒歩10分