紫式部邸宅跡・廬山寺 桔梗の源氏の庭

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廬山寺は京都御所のすぐそばのお寺です。
京都御所/梨木神社の東向かいに有る紫式部屋敷跡の寺として知られ、小さな庭園ですが桔梗の名所で白砂と苔の島で構成された庭の桔梗が爽やかです。
庭園東側の墓地に仏師定朝の墓と御所女人墓が有り秀吉の築いた「御土居」が一部残ってます。

紫式部が源氏物語を執筆したとされる地。
そして、「源氏物語」の花散里※1の屋敷はこのあたりであったろうといわれております。
※1・・・花散里とは源氏の心を安らげることの出来る女人でした。

橘の香りの懐かしいその住まいに源氏が訪ねていったのは心の憂いさに耐え兼ねてのことでした。
亡き桐壷院の女御のひとりだった麗景殿女御の妹であり、のちに源氏の子「夕霧」や後に出てくる「玉鬘」の養母となります。

めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな (紫式部)
有馬山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする  (大弐三位)
 
紫式部が幼友達に贈った歌である。
『思いがけず出合って、その形を見たのかどうか分からぬうちに、雲の中に隠れてしまった夜中の月のように、久し振りにお目にかかり、お姿をみたかどうか分からぬうちにもうあなたはお帰りになられましたのね。』といった意味である。

廬山寺の玄関です。あでやかで女性らしさを感じますね。
ここは「源氏物語」の作者紫式部のお屋敷あとなんですよ!
なので、お庭も「源氏の庭」と言います。

源氏物語に出てくる朝顔の花は今の桔梗のことであり、紫式部に因み、紫の桔梗が6月から9月末まで静かに花開きます。

紫式部が育ち、未婚時代を過ごしたのは堤第といわれた藤原兼輔(紫式部の曽祖父であり、堤中納言といわれる)が建てた邸宅であり、父・為時の邸宅においてでした。
この邸宅で結婚生活を送り、一人娘の賢子(かたこ)を育て、源氏物語を執筆したのです。

それは平安京の東に接した中河と呼ばれる地にあり、現在の廬山寺の境内を中心とする処に営まれていました。
昭和40年11月、廬山寺の境内に紫式部の邸宅址を記念する顕彰碑がたてられました。
また、源氏物語の花散里の屋敷はこのあたりであったといわれています。

桔梗がこっちを向いてくれているかと・・・探したのですが・・
ほとんどの花が向こうを向いていました。

源氏庭は平安朝の庭園の「感」を表現したものであり、白砂と苔の庭です。

今日は、「みやび会」が7月5日に行われることを確認して帰りました。

廬山寺への行き方・歩き方

所 在 地 :〒602-0852 京都市上京区寺町通広小路上る北之辺町397

廬山寺公式サイト

TEL 075-231-0355
FAX 075-231-1357

京阪 鴨東線「出町柳」より徒歩15分  「丸太町」より徒歩20分
京都御所/梨木神社の東向かい
市バス1.3.4.17.37.59.205.快速205系統
「府立医大病院前」より徒歩3分
※ 駐車場あり

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