神々の再生 御蔭神事 下鴨神社

数多くある葵祭の前儀の中で最も重要なのが、「御蔭祭」(みかげまつり)。
この日、比叡山のふもとの御蔭神社から荒魂(あらみたま)を迎えます。

下鴨神社に祭られる優しい神様=和魂(なごみたま)と、御蔭神社に祭られる荒々しい神様=荒魂(あらみたま)が一体となり、陰と陽があわさった完全体となるのです。

双葉葵の紋が描かれた灯り

「神宝(しんぽう)」である、「榊」や「御鉾」、「御楯」、「金幣」、「銀幣」、「和琴(わごん)」、「御鳴鏑箭」、「御弓」、「御太刀」、「御剣」、「御鞭」、「御白杖」が、並べられています。

御蔭祭りは御蔭神社(みかげじんじゃ)まで祭神である玉依姫命(たまよりひめのみこと)とその父にあたる賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)の『荒御霊(あらみたま)』をお迎えに上がり下鴨神社まで連れて帰る神事です。

連れて帰った荒御霊は同祭神を祀る下鴨神社の和御霊(にぎみたま)と一体になり新たに甦った『玉依姫命』と『賀茂建角身命』は葵祭の日に供えます。

新しい生命の息吹をうけて身も心もよみがえるという「御生の思想」が信仰されていた「源氏物語」などにも「みあれ詣で」のことが記されている。

祭事が始まりました、勢ぞろいした行列のメンバー。

本宮を進発するときの歓盃(かんぱい)の儀。

『勧盃の儀』を行い宮司を中心とした神職の方が舞殿にて盃を受けます。

お清めして祭事に参加します。

「榊」や「御鉾」、「御楯」、「金幣」、「銀幣」、「和琴(わごん)」、「御鳴鏑箭」、「御弓」、「御太刀」、「御剣」、「御鞭」、「御白杖」が、参列者にそれぞれ渡されます。
神宝を持つので手には手袋をしています。

いよいよ行列の出立です。

手に手に神宝を持って行列は続きます。

最後に、「錦蓋(きんがい)」で覆われた「神霊櫃(しんれいびつ)」を載せたトラックが、「楼門(ろうもん)」を出て行きます。

これからバスに分乗して比叡山西麓の御蔭神社に向かいます。
御蔭神社では、神霊「荒御魂(あらみたま)」を櫃(ひつ)に移す神事が行われます。

行列が出立した後の舞殿では巫女さんが後片付けをしています。
これは巫女さんの沓、なんともかわいい。

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下鴨神社へのアクセス行き方歩き方

下鴨神社公式サイト

住所:京都市左京区 下鴨泉川町59
電話:075-781-0010
FAX:075-781-4722

京阪電鉄「出町柳」駅下車、徒歩10分 地下鉄「今出川」駅下車、徒歩15分 市バス205「下鴨神社前」