真夏の咲くやこの花館 その3-高山植物

真夏の高山植物室はひんやりと冷房が利いていてまるで天国にいるようです。

ミヤマオダマキ(深山苧環、学名:Aquilegia flabellata var. pumila)は、キンポウゲ科オダマキ属の多年草。

北海道~中部地方以北、南千島から朝鮮北部、樺太に分布する高山植物。

花言葉は・・・「必ず手に入れる」
他には「愚か」、「断固として勝つ」など・・・なんか優しい雰囲気のこの花とはイメージが違う感じですが。

この花のエピソードを聞くと、なんとなくそうなのかなぁ・・・と思ってしまう。

昔、鎌倉時代に源義経と別れ吉野山で捕らえられて鎌倉に連行された静御前が鶴岡八幡でオダマキを手にして舞ったという逸話があり、そのときにうたったうたが

「しづやしづ しづのおだまき 繰り返し 昔を今に なすよしもがな」

義経への思いを切々と訴えたうただそうで、その頃には義経は兄の頼朝との確執があったことで頼朝が激怒したとか。

タカネナデシコ(高嶺撫子、Dianthus superbus var. speciosus)は、ナデシコ科ナデシコ属の多年草。
カワラナデシコの高山型の種。

ナデシコの花言葉は 純愛・無邪気・純粋な愛・いつも愛して・思慕・貞節・お見舞・女性の美・など女性的なイメージが強いが、才能・大胆・快活なども。
ただし、ヤマトナデシコの花言葉は、可憐・貞節。

清少納言の『枕草子』にナデシコに関するこんな記述があります。
草の花はなでしこ、唐のはさらなり やまともめでたし」。

クロユリ(黒百合、学名: Fritillaria camtschatcensis)はユリ科バイモ属の高山植物。
別称はエゾクロユリ(蝦夷黒百合)。

アイヌ料理では鱗茎を米と混ぜて炊いたり、茹でてから油を付けたりして食される。
樺太では乾燥させて保存し冬季の料理に用いられた。

黒色はどうも陰気で不吉なにおいがする。

佐々成政(1536~1588)という越中(富山県)の大名がいた。
織田信長の直参であるが、信長が本能寺で討ち死にした後、多少の紆余曲折があったが、豊臣秀吉の家臣となる。

この成政には早百合という愛妾がいた。
この愛妾の不義密通を疑い、早百合を死罪としてしまう。

戦国時代とはいえこの大名の器量に多少の問題があったようだ。
死ぬ間際の早百合が言う、「立山(白山)にクロユリが咲かば、佐々の家は滅しよう」。これが呪いの言葉となる。

北海道のクロユリにはアイヌの伝説がある。
愛する人、恋する人がいたら、愛を告げる前に密かに心をこめたクロユリをその人のそばに置く。

もちろん名も告げず、こっそりとである。
このクロユリに気づいた相手が手にとってくれれば、思いが通じる。

そしていつか必ず二人が結ばれる、という伝説である。
まさに魔術。
媚薬の代わりがクロユリであった。

このアイヌ伝説をそのまま歌にしたのが1953年(昭和28年)に発売された「黒百合の歌」。
菊田一夫の作詞、古関裕而の作曲、歌手は織井茂子であった。

しかしながら、花は悪臭を放つので、相手の人が臭いをかいでしまうと、千年の恋も冷めてしまうかも。

メコノプシス、西ヨーロッパと中央アジア、ヒマラヤの高山地帯(パキスタン、インド北部、ネパール、ブータン、中国のチベット自治区)、ミャンマー北部及び中国横断山脈(青海省、甘粛省、四川省、雲南省)という隔離分布をする一年生もしくは多年生の草本植物であり、50種近くが知られている。

神秘的な青い花を咲かせる種の幾つかが山野草として栽培されるが、栽培が非常に難しい。

なお、日本においては幾つかの植物園で本属の花(主にベトニキフォリアとグランディス)を見ることができる。

特に咲くやこの花館では、一年を通していつでも花を見ることができる。

エーデルワイス、直訳すると「高貴な(気高い)白」。

ヨーロッパ・アルプスの象徴 『アルプスの星』 と言われる エーデルワイス
ウスユキソウ属の属名 Leontopodiumはギリシャ語のleon(ライオン)とpodium(足)からなり、星型に開いた苞葉に囲まれた花の姿をライオンの足に見立てたもの。

気品ある美しさからしばしば山岳会のマークに使われ、歌にも登場し、人々に親しまれる。

花言葉は
「尊い思い出」「大切な思い出」「勇気」「忍耐」

ゲンチャナ・シノオルナータは、中国の雲南省・四川省・チベット・ミャンマー北部に分布し、青色の花を咲かせる細葉のリンドウで、夏にほふくした茎の先に3cm程度の花を咲かせます。

エパクリス・ロンギフロラ、オーストラリア原産の常緑低木。
葉腋に3cm程の赤色の筒形の花を垂れ下げてつける。

花冠の先は白色で5裂する。
葉は互生し、葉身は広卵形、先が尖る。

オーストラリアの愛らしい花だ。

カリフォルニアフクシャ
アメリカカリフォルニアの主に標高1200m以下で見られるが、場所によっては3000m以上にも自生しています。

ヤナギランと同じ属で、花型は違いますが、種子のつけ方や風で飛び自生地が広がる様子はそっくりです。

花色は通常朱色で目立ちますが、中にはピンク、白も出現、園芸品種もあります。
花からは水のような粘りのない蜜がよくでます。

ハチドリは熱帯から夏は涼しい地域まで多種類が見られます。
カリフォルニアフクシャにはよくハチドリ(ハミングバード)が蜜を吸いに訪れるのでハミングバードトランペットとも英名で呼ばれます。

このように目立つ赤を目指してハチドリが飛来するので、アメリカの愛鳥家の家の周りには赤の布がよく下げられます。

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咲くやこの花館へのアクセス、行き方歩き方

咲くやこの花館公式サイト

住所:〒538-0036 大阪府大阪市鶴見区緑地公園2−163
電話:06-6912-0055

地下鉄長堀鶴見緑地線「鶴見緑地駅」より徒歩約10分

車の場合:阪神高速 森小路ランプ出口より約10分、近畿自動車道 門真IC・大東鶴見ICより約10分、第二京阪門真ICより約10分