江戸時代の風情を残す城東町並み保存地区

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津山城の散策を終え、津山観光センターでご当地名物のB級グルメ「ホルモンうどん」をいただいた後、江戸時代の風情を残すといわれる城東町並み保存地区の散策に出かけた。
しかし、散策中に思わぬ驟雨に見舞われ、傘はあれど役立たずで膝下すぶ濡れでの散策となった。

出雲街街道に面した城東地区は、津山城のご城下でもあり、茶屋、豆腐屋、紺屋、塩屋などの商人や鍛冶屋・大工・左官などの色々な職人の家が並ぶ町人町です。
現在の町割りは、慶長8年(1608年)に就いた津山藩初代藩主森忠政時代のもので、城下町らしく街道は何箇所も鍵型に折れて続く。
津山観光センターとJR津山駅観光案内所にレンタサイクルがある。

宮川大橋の西詰めにあるのが東大番所跡。
江戸期には津山城下の東の入り口にあたるこの場所に番所がおかれ、番士が常駐していました。
ここから先が内町、これから行く城東地区は外町と位置付けられていたようです。

西美濃屋小路
美濃屋弥次郎の屋敷があったことから名付けられました。

森忠政と一緒に美濃から移住してきたと思われます。
どんな商いをしていたかは不明。

美須屋小路
簾屋七郎兵衛の屋敷があったことから名付けられました。
簾(すだれ)を販売していたと思われます。

河野美術館
東光会会員・審査員の河野磐さんの私設美術館で旧医院(1900年開業)を改装して、平成14年オープンた美術館。

旧医院は、大正時代の建物で非常に貴重な建築物の一つ。
入場無料で土曜、日曜の午前10時~午後5時開館(津山市勝間田町16 TEL0868-23-4285)

国信小路
矢師 国信九郎左衛門宅に通じるということから名付けられた。
津山藩弓矢生産の総元締めか、弓矢職人のまとめ役と思われます。

路地路地の奥まで白壁、低い軒先、格子戸、なまこ壁といった昔ながらの姿が見られる。

勝南郡勝間田村(現在の勝田郡勝央町)付近からの来住者によってできた町であるのでその出身村名を町名にしたものと思われる。

江戸時代に建てられた町屋が今も残り、津山城下町の面影を伝える一帯である。
築城当初は、ここまでが城下町であった。

幕末の洋学者箕作阮甫の旧宅
西新町のお医者様。
箕作先生のお宅。
ここが開国の幕末日本で大活躍する洋学者箕作阮甫の生まれ育った家です。
日本の大学のトップに位置するのは、言うまでもなく東京大学ですが、その創立に津山出身者が大きく関わっていたことをご存知でしょうか?

その人物は、津山藩医で洋学者の箕作阮甫です。
1853年のペリー来航時にアメリカ大統領の国書の翻訳を命ぜられたほか、同じ時期にロシアのプチャーチンがやって来た時は、交渉団の一員として長崎に派遣されるなど、日本の開国に際して大いに才能を発揮した学者です。

阮甫の子孫も有名な学者ばかりで、その多くが東京大学に入学して後に教授になるというコースを歩んでいますが、とりわけ孫の菊池大麓は、東京大学の理学部教授・理学部長を経て、総長まで務めています。

箕作家をこのような「学者の家」に育てたのが、阮甫その人でした。
画像は(宇田川玄真・箕作阮甫・津田真道・宇田川玄随・宇田川榕菴)の「津山洋学五峰」の胸像。

箕作阮甫の旧宅の裏庭、古井戸が今も残っています。

箕作阮甫の旧宅の前を通る出雲街道、きれいな街並みです。
この街並は、間口が広いのが特徴です。

山陽道に面する商人町では、間口の幅に合わせて税金が決まっていたので、豪商以外は、間口が狭く奥行きの長い独特の街並となっていますが、出雲街道に面する商人の街並は、その決まりがなく、ここ津山や備中高梁をはじめ、間口の広い商家が多く見られます。

東側には津山洋学資料館が隣接する。
津山を中心とする美作地区は江戸時代後期から明治初期にかけてすぐれた洋学者を輩出したことで知られる。

そうした洋学者たちの調査、研究機関として、国指定史跡箕作阮甫旧宅の隣地に、展示内容を一新して新館を建築移転。
常設展示室 – 「人体に隠された科学への扉」、「世界へと開かれていく眼」、「日本の近代化と津山の洋学者」という3つのテーマをもつ部屋に分かれている。
津山洋学資料館公式サイト

代表的な商家であった城東むかし町家、無料で内部見学可能だがあいにく当日は休館日であった。

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城東町並み保存地区へのアクセス、行き方歩き方

住所:岡山県津山市林田町、中之町、西新町、東新町、勝間町ほか
アクセス:JR津山線「津山駅」から徒歩20分または市内循環バス約10分

津山市観光協会公式サイト

問い合わせ先:津山市観光協会
電話番号:0868-22-3310

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