大阪最後の夏祭りを締めくくる「住吉祭」の夏越祓神事と例大祭


この日は本殿入口に茅の輪が設けられ参拝者がくぐっていきます。

人々がツミ・ケガレを託した人形(ひとがた)を納めた唐櫃(からひつ)という木箱が練り歩きお祓いを受けます。
この人形は翌日に堺から船を出して海へ流します。

無形文化財指定である夏越祓神事では、華麗に着飾った夏越女・稚児らが茅の輪 (ちのわ) をくぐる儀式が行なわれます。

夏越女です。
中世の上臈(身分の高い貴婦人)を模しています。
その昔は住吉新地の芸妓さんが奉仕していました。

五月殿 (さつきでん) で大祓式が行なわれたのち、一般市民も行列に参加して、茅 (ちがや) を1本取り、祓いながら3度の茅の輪をくぐり本宮に参進。

茅の輪をくぐるときには「住吉の夏越 (なごし) の祓する人は千年 (ちとせ) のよはひのぶといふなり」という和歌を口ずさみます。

行列は五月殿、本殿への通路、本殿入り口の門のところ、3ヵ所に設けられた『茅の輪』をくぐり本殿に参進します。

夏越祓神事に引き続いて本宮で祭典を執り行います。
この例祭は住吉大神にとって一年に一度の最も大切な祭典で、住吉祭の中核に当たります。

住吉大神は「おはらい」の神様でありますから、大祭は大きなお祓いの神事と同時に行われるのです。

大祭ゆえに、特に奇抜な行事などは行われませんが、神楽「熊野舞」や「住吉踊」が奉納され、厳粛に執り行われます。

神事は一通り終わったが夜遅くまで人の波は途絶えません。
いよいよ明日は神輿渡御だ。

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住吉大社へのアクセス、行き方歩き方

・南海鉄道
 東海本線「住吉大社駅」から徒歩3分
 南海高野線「住吉東駅」から徒歩5分
・阪堺電気軌道
 阪境線「住吉鳥居前駅」から徒歩すぐ
(路面電車)阪堺線「住吉公園駅」から徒歩2分