六甲高山植物園に初秋を訪ねる 1/3

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まだまだ日中はうだるような暑さが続いているが、夕方ともなるとどこからともなく虫の音が聞こえてく季節になった。
秋を待ちきれず六甲高山植物園に秋を訪ねた。

園では丁度端境期を迎えており、多くの花たちに出会うことができた。
できるだけ多くの花をお届けしたいと思うので3回に分けてお伝えします。

マツムシソウが咲き始めました。
初秋のマツムシが鳴く頃に咲くため、この名がついたという
花は直径3センチほどのうす紫色。

皮膚病に効く薬草で、学名「スカビオサ」は、かゆみを伴う皮膚病の「疥癬」を意味するラテン語。
全国的に草地の手入れが行き届かず雑木が増えた影響で、数は減りつつある。

植物学の第一人者・牧野富太郎博士の指導を受けて1933年6月24日に開園し、1955年に博物館相当施設の指定を受けた。

阪急阪神ホールディングス傘下の阪神電気鉄道の直営であるが、実際の運営は2003年以降、子会社の阪神総合レジャー株式会社に委託されている。
湿地帯にはミズバショウ,クリンソウ,ニッコウキスゲの群生が見られ、訪れる人を楽しませてくれる。

六甲高山植物園は、その学術性から皇室の訪問(行幸・行啓)をたびたび受けている。
1958年には今上天皇が皇太子時代に訪れたのをはじめ、1971年には皇太子徳仁親王が立太子の前に訪れている。

さらに1981年には、昭和天皇が神戸ポートアイランド博覧会を訪問した際に当園も訪れている。
この日も多くの花好きが訪れ、ガイドの説明に熱心にメモを取りながら聞き入っていた。

標高約865mの場所にある六甲高山植物園内のブナやカエデの木立が続く樹林区は、真夏でも30℃を超えることはないくらい涼しく、テクテクお散歩するのにぴったりのエリア。

園は海抜865mに位置するため年平均気温は北海道並の約9℃である。
この気候を利用して世界の高山植物、寒冷地の植物など約1,500種の植物を栽培している。
この日も27度で日向は暑いが木陰に入るとサッと汗が引く涼しさ。

池の周りに輪ススキも生え、秋を感じさせる風情だ。

ゲンノショウコ(現の証拠 Geranium thunbergii)は、フウロソウ科の多年草。
日本では北海道の草地や本州~九州の山野、また朝鮮半島、中国大陸などに自生する。
生薬のひとつであり、植物名は「(胃腸に)実際に効く証拠」を意味する。玄草(げんそう)ともいう。

カノコユリ
四国・九州地方の山地に自生している。
花が美しいので、昔から観賞用に栽培もされている。

和名は花弁に鹿の子模様の斑点があることから。
花言葉:荘厳、慈悲深さ。

キイジョウロウホトトギス。
深山の崖から垂れ下がるように咲く多年草。
その姿が優雅で美しく、平安の昔、宮中に奉仕した貴婦人、上臈に見立てての名前。

ヤマトリカブト
山の草原や林に生える多年草。
トリカブトの仲間は種類が多く、判別が大変難しい

根に猛毒があり、昔からこれを矢に塗る毒として使ったことも有名。
葉っぱにも毒があり、殺傷能力があるとの説明に、「少し持って帰ろうかな」・・・物騒な声が聞こえました。

ナンバンギセル
イネ科の単子葉植物(イネ、ススキ、サトウキビなど[2])の根に寄生する。
寄主の根から吸収した栄養分に依存して生育するため、寄主の生長は阻害され、死に至ることもある。

ススキなどの雑草の生長を阻害するため、ナンバンギセルによる生物的除草効果の可能性が示されている。
一方、陸稲にナンバンギセルが寄生することで、イネの収量が減少するという被害が報告されている。

ミヤマカラスアゲハ
蛹で越冬する。春型は大体4~5月程に羽化し、その後活動する。
夏型は6~7月の間に羽化して活動する。

春型の方が色彩が派手だが小さい。
終見日は春型で7月、夏型で10月位までとされている。

カリガネソウ
東アジア(日本、朝鮮半島、中国)に分布し、日本では全国の山地に自生する。
よく日が当たるが乾燥しない場所を好み、夏場に草丈 80cm 前後に生長する。

キレンゲショウマ
ブナ帯の原生林内や、陰湿地の夏でも薄暗く涼しい場所に生える多年草。

深山で、ごくまれにしか見ることのできない極めて珍しい植物で、大峰山、剣山、石鎚山、祖母山などに点々と分布する。

このハマナスの実、ローズヒップとも言われ、赤く、弱い甘みと酸味がありビタミンCが豊富に含まれている。
北海道では、ハマナスの実をつかったジャムもよく作られているそうです。

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六甲高山植物園へのアクセス、行き方歩き方

六甲高山植物園公式サイト
住所:神戸市灘区六甲山町北六甲4512-150
JR神戸線「六甲道駅」からバス「六甲ケーブル下」~六甲ケーブル約10分~山上バス約10分「高山植物園」すぐ

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