先斗町歌舞練場 鴨川をどり 2014

先斗町歌舞練場において、「鴨川をどり」が開催されています。
公演期間は毎年5月1日から24日。

京都の5つの花街の中でも最も上演回数が多いことでも有名です。
第177回の演目は「鏡山藤花繪(かがみやまゆかりのはなぞめ)」。
2幕9場で舞台を繰り広げる。

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千鳥の提灯がさがる先斗町。

もともとは鴨川の州で、江戸時代初期の寛文10年(1670年)に護岸工事で埋立てられ、新河原町通と呼ばれていた。

繁華街としては茶屋、旅籠などが置かれたのが始まりである。
芸妓、娼妓が居住するようになり、何度も取り締りを受けたが、川端二条にあった『二条新地』(にじょうしんち)の出稼ぎ地として認められ、明治初期に独立した。

明治5年(1872年)に鴨川をどりが初演され、先斗町は花街としての花を開かせた。

大阪松竹座や東京劇場などを手がけ、劇場建築の名手といわれた大林組の技師・木村得三郎氏により、昭和2年(1927年)に創設された歌舞練場。

先斗町側と鴨川に向いた屋根には、中国の蘭陵王の舞楽面を型取った鬼瓦が。

蘭陵王は舞楽の主要演目の一つで、昔から各節会などでしばしば舞われています。
この鬼瓦は、先斗町の繁栄を祈念して守り神として据えたものと伝えられています。

この曲の由来となった伝説によると、高長恭はわずか五百騎で敵の大軍を破り洛陽を包囲するほどの名将であったが、「音容兼美」と言われるほど美しい声と優れた美貌であったため、兵達が見惚れて士気が上がらず、敵に侮られるのを恐れ、必ず獰猛な仮面をかぶって出陣したと言うもの。

緞帳にも千鳥のデザインが。

千鳥の提灯に埋め尽くされた観覧席。

第1幕の舞踊劇では武家・多賀家の乗っ取りをたくらむ悪人から、お家を守るために忠義を尽くす女たちの思いを、舞を交えて表現。

幕間には先程とは違う緞帳が。

第2幕では暗い舞台を光で演出する「道具寄せ」や、座敷での恋のさやあてをにぎやかに表現した「酒戦(ささいくさ)」が会場を盛り上げる。

フィナーレの「藤見の宴」では、薄紫のフジの飾りが揺れる舞台で、芸舞妓の華やかな総踊りが観客を魅了。

帰りに見かけた昔懐かしい映画のポスターの数々。

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先斗町歌舞練場へのアクセス、行き方歩き方

住所:京都市中京区先斗町通三条下る橋下町130
電話:075-221-2025
京阪電車「三条」駅下車徒歩5分
市バス「河原町三条」下車徒歩5分