伏見稲荷大社 伝統の田植祭を見る

生育した早苗を神田に植え付け豊かな稔りを祈願するお祭りです。
汗衫(かぎみ)をつけた神楽女が「御田舞(おたまい)」を舞う中お田植えが行われる。
今年は天候に恵まれ、心地よい初夏の日差しの中祭典の始まりを待つ。

午後2時をまわった頃、本殿から神職を先頭に御幣櫃が神田の式場へ向かいます。
開式前、観客の中から1時から言うとったのにどないなってんや。
という声があちこちから聞こえるが、あんたらよう調べて来んかい。

一時から本殿で祭事が行われ、神田でのお田植えは2時からってネットで調べればわかってるこっちゃないか。
開式前に神社側から注意があった。
これは厳粛な祭事なので式の途中で声を出さないように。
毎年、撮りにくいからもっと右によってくれとかといった声が必ずあるが、厳に慎んで欲しいと。

神官、巫女、神楽女が続く。

まず神職が2枚の神田のお祓いをします。

御幣櫃から斎串を取り出し、

神田の水の取り入口( 2箇所 )に立てられます。

続いて苗が御幣櫃から取り出され苗を

神職さんが苗付けの「 三島初穂講 」代表者さんに渡します。

代表の方が 苗を左手に持って神田へ・・・

いよいよお田植えの始まりです。
伏見稲荷大社の農耕神事を奉仕する「 三島初穂講 」( 大阪府摂津市 )の男女が手甲脚半で厳粛に苗を丁寧に植え付けていきます。

舞台では汗衫(かぎみ)をつけた神楽女により御田舞が雅楽に合わせて舞われます。

お田舞歌
1、やましろや稲荷の神の御田祭り
  いざもろともに往きて舞はばや
2、八束穂の稲荷の御田におり立ちて
  まひつかなでつ植うるさおとめ
3、稲荷山かげをひたせる斎田(いわいだ)に
  八束(やつか)垂穂(たりほ)のあきの色みゆ。

お田植えの祭事が終了しました。
再び舞台に上がりお田植えは終了となります。
神田で栽培された米は10月25日の「 抜穂祭 」で 収穫され、朝夕神前に供えられるそうです。
2時間待って、20分で終了です。
お疲れ様。

伏見稲荷大社のお田植は永正14(1517)年6月5日に行われたことが見えますが、いつの頃よりか廃絶し、昭和5(1930)年 昭和天皇御即位御大禮事業の一つとして、京都府向日市寺戸町二枚田に、五反歩程の神田が設置されました。
しかし諸般の事情により、昭和23(1948)年この稲荷山の麓に移設されました。

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伏見稲荷大社へのアクセス、行き方歩き方

伏見稲荷大社公式サイト

住所:京都市伏見区深草藪之内町68
JR奈良線「稲荷駅」下車(徒歩約3分)
京阪電車本線「伏見稲荷駅」下車(徒歩約7分)